論文作成などに欠かせない図の作成や編集も行える環境が当然備わっています. ここでは代表的なものについて簡単に紹介しておきます.
Tgif(図15)はドロータイプのグラフィックアプリケーションです. ドローとは円や四角などを図形として利用し作図するもので,作成した 図の構成要素のサイズ変更など再編集が可能なものを指します.Linux上 でもっともよく使用されているのがこのTgifで,デファクトスタンダー ドとなっています.ただし,機能としては必要十分とはいえ,ユーザイ ンターフェイスが特殊なため慣れには時間が必要でしょう.また,最近 では立体感を持たせるための特殊効果などを持つドローツールが登場し てきていますが,そのような機能はありません.詳しくは,メ ニューのヘルプをクリックして紹介されているページを参照してくださ い.
起動は,GNOMEメニューの「アプリケーション」「グラフィック」から選択して行います.
GimpはAdobe Photoshopを意識して作られたレタッチソフトです.ほぼ同等の機 能を有していますが,フリーで配布されています.GNOMEメニューの「ア プリケーション」「グラ フィック」から起動できますが,初めて起動したときには,図 16のようなインストール画面が現れ以後の作業を行う かどうかを聞いてきますので,「次へ」を選択してください.すると,インストー ル作業が始まり図17のようなツールチップ画面が現れ ます.うっとうしい場合には「次回Gimpの起動時も技を見せる」のチェッ クをはずしておいてください.起動時には図18に示すよ うな複数の画面が出てきて作業を行えるようになります.
Gimpを使う上での操作に関する特徴は「右クリック」です.メイン画面(図 18の一番左)にはウィンドウメニューがついていますが, 実際に作業する画面にはメニューバーはありません.何かコマンドなど 施したい場合はその画面上で右クリックしてください.メニューが現れ 各種の操作を行えるようになります.