オフィスツールとは主にビジネス用途に利用される三種の神器,ワープロ,表 計算,プレゼンテーションの各アプリケーションを連携して使用する統合環境で す.マイクロソフトのOfficeが圧倒的に有名ですが,Linuxではそれらと互換 性のあるフリーなオフィスツールもいくつか利用できるようになってきました. センターの端末にはKDE統合環境の一環であるKOfficeが利用できるのでそれにつ いて説明します.
ワープロです.起動は,GNOMEメニューから「KDEメニュー」を選択し,真ん中より少 し下にある「Office」を選択するとKOfficeに含まれるアプリケーション一覧 が出てきますので,KWordを選択することにより図 12に示すウィンドウが出ます.新規ファ イルをクリックすると,本体のウィンドウ(図13) が立ち上がります.見た目か らわかるように,普通のワープロと同じ感覚で使用できます.
表計算はこのKSpread(図14)で行えます.グラフを作成 する機能などは別に用意されているKChartと連携して行うことになりま す.また,KSpreadに用意されている関数は基本的に全てMicrosoft Excel互換になっているので,Excelで作成したファイルをCSV形式で変換 して取り込めば利用できます.複雑なマクロ機能などを埋め込んでいな ければそのままでも開くことが可能なはずです.
プレゼンテーションを行うためのアプリケーションがKPresenterです. Microsoft PowerPointのようなこったアニメーションや特殊な表現力は ありませんが,十分実用に耐えるアプリケーションになっています.