4. WWW閲覧

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Linuxで使用できるwww閲覧用のアプリケーション (WWWブラウザと呼びます) には いくつかの種類があります。もっとも代表的なものは、各種のPC用OSに対応してい るNetscape Communicator の機能の一つである Netscape Navigator です。今、 このテキストを参照しているのも、多分、Netscapeを利用されているでしょう。 起動方法は、ご存じのように、タスクバーの「地平線にN」の絵がついた立方体アイコンを押すことにより行います。ここでは、ブラウザについていくつか紹介してい きます。

  1. Netscape Navigator

    起動時には、Netscape全体に対する使用法などが紹介されたページが読み込まれる ようになっています。そのような設定を変更するには、「編集」メニューの「設定」 の項目をマウスで指して、設定用のウィンドウを開いて行います。ここでは、設定 の変更は行わないことにしますが、必要であれば試してみてください。また、起動 すると、ウィンドウの高さが画面の上下いっぱいになるようになっています。その 場合には、タスクバーで下の情報表示領域が見えなくなってしまうので、できれば、 調節しておきましょう。タスクバーの左右にある矢印ボタンのどちらかをクリック して、バーを待避させておきます。その状態で、Navigatorのウィンドウの右下、 もしくは、下の枠の位置にマウスポインタを当てると左上を向いている矢印形のポ インタが、棒と矢印の組合わせのものに変わります。その状態で、左ボタンを押し たままでマウスを移動させると「ドラッグ」と呼ばれる操作になり、ウィンドウの 大きさが変えられます。少し、縦を短くしてタスクバーと干渉しない位置まで上に あげたなら、タスクバーを戻して起きましょう。次から起動するときには、今指定 した大きさのウィンドウで起動します。

    実際のデータの表示領域が狭いと感じるようならば、「表示」メニューをクリック して出てくる「ユーザ設定ツールバー」の項目の左にある小さな四角をクリックし て起きましょう。少しだけ、表示領域が広くなります。

    ページを読み込むには、「場所ツールバー」と呼ばれる部分にある「場所」と記された入力 領域に、直接URL (ネットワーク上の文書の位置を示すもの) を入力してEnterキーを押すか、「ファイル」メニューから「ペー ジを開く」を選択し、出てきたウィンドウの入力領域にURLを入力します。 Navigatorで開く、とすると、指定されたページの読み込みが始まります。

    過去に自分でURLを入力して訪れたことのあるページは、「場所」欄の入力領域の 右側にある三角のマークをクリックするとずらっと表示されます。そこから選ぶと 入力の手間が省けて便利です。また、今現在のウィンドウの中で訪れたことのある ページは「ジャンプ」メニューをクリックすると一覧表示されるので、戻ったり進 んだりすることが可能です。しかし、この履歴データはウィンドウを閉じてしまう と消去されるので注意してください。また、その履歴にあるページは「戻る」と 「次」のボタンで順にたどっていくことも可能です。ただ、内容が随時行進されて いるページの場合には、「再読込」ボタンをクリックしてページ内容を最新のもの にしておくことも必要です。

  2. lynx

    lynxはターミナルから使用するWWWブラウザです。テキスト情報だけを表示するの で、画像やフレーム構造を持ったページは表示できません。ちょっと、ページを見 るだけの時や、古いパソコンなどでターミナル用の端末になっているものなど、環 境が制限されている場合などに活用できます。

  3. W3

    W3はEmacsやXEmacsのようなエディタから使用するブラウザです。(X)Emacsは非常 に高機能なエディタ統合環境で、それを起動していれば、シェルの操作、電子メールの読み書き、送受信、プロ グラミングやLaTeXソース作成のモードなど、いろいろな用途に使用できる環境で す。生粋のUNIX使いは、これさえ起動しておけば後は何もいらない、というくらい ですが、その流れでWWWページも表示できるようになっています。画像も表示でき ますが、フレームには対応していません。また、操作が基本的には、Emacsに準拠 しているため、Emacsに慣れていない人はなかなかなじめないのが欠点です。時間 があれば、午後の部で試してみましょう。


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