これまで何度かターミナルから文字を打ち込んでアプリケーションの起動を行って
きました。ターミナルは正確にはターミナルエミュレータと言って、本来の文字入
力コンソールをXの画面上にエミュレートしている(模している)ものです。UNIXは
当初から、文字をベースとした操作を基本としてきたので、今でもほとんどの操作
がこの端末から行えるようになっています。
ここでは、次節から紹介するコマンドを入力する場所としてターミナルを使用しま
す。タスクバーから小さな足型のGの字のついたアイコンをクリックするとターミ
ナルは起動します。また、日本語が扱えるようになっているターミナルは他にもい
くつかあって、GNOMEメニューの「システム」のところから「日本語端末」を選択
しても立ち上げることができます。また、すでに起動しているターミナルから別の
ターミナルを起動することも可能です。
この環境で使用できるターミナルには次のようなものがあります。
- gnome-terminal
タスクバーから起動する背景が黒いターミナルです。簡単なメニューバーがついて
いて、操作を補助します。また、設定を選択すると各種の設定が変更できます。
- kterm
GNOMEメニューから「日本語端末」を選択して起動する背景の白いターミナルです。
もっともシンプルな端末です。
- rxvt
他のターミナルから
$ rxvt &
として起動できます。高機能ターミナルです。
文字が小さくて見づらい場合には大きな文字に変更することも可能です。
gnome-terminalの場合は「設定」メニューから「フォント」を選んで希望のサイズにしてく
ださい。ktermは画面上で右クリックすると文字の大きさを選択する画面が出てき
ますので、好きなものにしてください。rxvtは「Font」メニューから調節します。
これからの作業は、ほとんどこのターミナルで作業しますので、自分の好きな設定
になるように調節してみてください。