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GNOMEとは GNU Network Object Model Environment の略であり、「GNUネットワーク オブジェクトモデル環境」の意味です。各種のウィンドウ操作を統一的なインター フェイスで実現するための環境であり、現在のLinuxの主流の環境です。ただし、 実際のウィンドウシステムそのものはGNOMEに含まれていないので、自分の好みの ウィンドウマネージャを併用することになります。この教室では Enlightment と いうウィンドウマネージャを組み合わせていますが、最近では、Sawfishと組み合 わせたものをデフォルトにしている場合が多いようです。
さて、実際の感じですが、画面下にタスクバーが配置され、画面の左上の方にいく つかアイコンが表示されるのがデフォルトになっています。また、初めてログイン したときには、ヘルプブラウザとファイルマネージャ、さらにツールチップが自動 的に起動するようになっています。では、以下に順に紹介していきます。
アイコンは、左の方に、上から「Home directory」、「Vine Linux」、「GNOME Web Site」、「フロッピー0」、「ディスク0」の順に並んでいます。それぞれのアイコンを ダブルクリックすると 次のような動作になります。
タスクバーはデフォルトの状態では左から次のようなボタンアイコンとツールが並んでいます。 「GNOMEメニュー」「ヘルプシステム」「設定ツール」「ターミナル」 「Netscape」「電子メール (vmail)」「エディタ (vedit)」「全文検索ツール」 「デスクトップガイド」「タスクガイド」「時計」。また、バーの両端にはバーを たたみ込んで隠すための矢印ボタンが用意されています。
これらについては、必要に応じて説明をしていきますが、とりあえず、GNOMEメニュー のボタン (Gの文字で足型を模しているもの)を押してみて、どのような選択肢があ るのかを確認してみましょう。マウスの左ボタンを軽く一回クリックするとメニュー が出たままになるので、上からじっくりと見てください。項目の並びはデフォルト では次のようになっているはずです。
システムメニュー |
アプリケーション ゲーム グラフィック インターネット マルチメディア システム デスクトップ設定 ユーティリティ Administration Vine Linux メニュー コマンド実行 ファイルマネージャ ヘルプシステム |
ユーザメニュー |
Another Level メニュー KDEメニュー |
パネル |
スクリーンロック 情報 GNOMEについて ログアウト |
その中で、さらに選択できるものは小さな三角印がついていて、マウスカーソルをそ の項目に移動させると、次の階層が開きます。代表的なものについてはこの後で順 次紹介していきます。
タスクバーのデスクガイドにはデスクトップが二つ表示されています。青と灰色の 斜線模様になっている方が、現在自分が作業しているデ スクトップであり、灰色の方が別のデスクトップです。灰色になっている部分をク リックするとそちらのデスクトップに移動します。たくさんのウィンドウを開いて 作業をするときには、使い分けることにより効率良くウィンドウの管理ができます。 この仮想デスクトップの数は自分で好きなように変更できます。
デスクトップの大部分はバックグラウンドと呼ばれる何も無い背景になっています が、その部分もクリックにより活用できます。これについては、次の項目で説明します。
デスクトップはXウィンドウシステムという画面の描画を司る仕組みの上に表現さ れています。ウィンドウシステムとは文字どおり、各種のウィンドウを扱うための システムであり、ウィンドウの重なりや強調、マウスの動作などを制御しています。 ウィンドウがたくさん表示できるので、当然ウィンドウの位置や大きさを変更する 操作も必要になります。基本的には、他のOSと同じ動作ですが、部分的に異なるも のもあるのでおおざっぱに紹介しておきます。
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