電子メールはUNIXの進歩とともに普及してきた経緯(というよりも今日のネット ワークがUNIXとともに発展してきた、という方が正しいようです。)から、当然、 電子メールを扱うツールも豊富にそろっています。ただし、テキスト情報しか 扱えない頃から電子メール用のツールが存在していたため、依然としてテキス トベースのそっけないものもたくさんあります。それはそれで、重宝すること が多いのですが、最近になって電子メールを始めた人にとっては、味気なかっ たり敷居が高かったりするかもしれません。
しかし,最近になってようやくLinuxにも使いやすいメーラが登場しました.以 下はそのSlypheed(シルフィードと発音する)について紹介します.
まずは、起動してみましょう。GNOMEメニューから「プログラム」の「インター ネット」を選択し、「Sylpheed」と選ぶと起動します。初めての起動のときは 図8のようなウィンドウが現れて自分のメールボックス(メール を保管するディレクトリ)の位置を聞いてきます.そのまま「OK」としたら本体 の起動が始まります.図 9を見ていただくとわかるように、現在の主流のメール環 境と同じようなウィンドウ構成を持っていることがわかります。使用する前に は、設定を行わなければなりませんが、そのための操作もよく知られているも のとほぼ同じです。
実際に利用するためにはアカウントの設定を行わなければいけません.詳しいこ とは
http://sylpheed.good-day.net/
からたどるページやメニュー項目の右端のヘルプからたどれるマニュアルを参照
してください.とりあえず使ってみるには,「設定」メニューから「新規アカウ
ントの作成」を選択して出てくる図10の項目のうち,メール
アドレス,受信用サーバ,SMTPサーバ,パスワードを入力してください.また,
受信タブをクリックして表示される設定項目のうち,「受信時にサーバ上のメッ
セージを削除する」を解除しておかないと,普段の環境で使用しているメーラで
取り込めなくなりますので,注意してください.