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ファイル保存とディレクトリ

  1. 保存操作

    GNOME環境の標準のファイル保存操作を試してみましょう.先ほどから起動して いるgEditを使って適当なファイルを作成します.中身は何でも構いません. それに名前をつけて,新しいディレクトリに保存することを行ってみます.先ず は,図1のようにテキストファイルを作成しておきます.オレンジ色で表示され ているタグの部分は,まだ,保存されていないために「名前無し 1*」になって います.アスタリスク(*)は,中身を修正して保存されていない状態を表してい ます.

    図1 gEditによる準備

    アイ コンメニューの「保存」をクリックしてみましょう.保存のためのウィンドウが 図2のように表示されます.このウィンドウは,前述のようにGNOMEの「ツールキッ ト」を用いたアプリケーションであれば共通のものになっています.

    図2 gEditの保存ウィンドウ

    まず,ウィンドウの状態を良く見てみましょう.上に3つのボタンがあり,その 下に現在のディレクトリ (「カレントディレクトリ」と呼びます.) が表示され ている四角い枠があります.ディレクトリはスラッシュで階層を区切るしきたり になっているので,今表示されているのは,再上位層のディレクトリから階層を virtual, home, linux40 と3段に渡って下っていることを示 しています.この,linux40などというのがみなさんの「ホームディレ クトリ」です.

    その下には左右に並んだウィンドウがあります.左側は,カレントディレクトリ にあるディレクトリ一覧です.右側がカレントディレクトリにあるファイル一覧 です.左側のウィンドウの一番上にある ./ はカレントディレクトリ を意味しており,次の ../ が前述のように,上位階層のディレクトリ です.最後は,ファイル名を入力するための枠があり,最初は「名前無し 1」が 入っています.

    この状態で,新しくディレクトリ(フォルダ)を作って保存してみましょう.

  2. ディレクトリ作成

    図2のウィンドウの左上にあるボタンの「ディレクトリ作成」をクリックしてみ ましょう.図3に示す小さなウィンドウが表示されます.

    図3 ディレクトリ作成ウィンドウ

    名前は何でも良いので,適当に入力して「作成」ボタンをクリックします.名前 をつけるときの注意として,

    • 日本語を使わないで英数文字だけにする
    • 記号についてもハイフン(-)もしくは,アンダースコア(_)以外には使わない ようにする
      特に,*や?,/などは厳禁です.
    • スペースを入れない

    というのが原則です.日本語の名前でも問題はありませんが,コマンド操作など を使ってファイルを扱うときに面倒です.

  3. ディレクトリ移動

    新しくディレクトリが作成されると保存ウィンドウの表示に今作成したディレク トリが追加されています.図4のようになっているでしょうか.

    図4 ディレクトリが追加された状態

    この状態で,seminar というディレクトリに移動して保存を行います. ディレクトリ一覧ウィンドウの seminar という名前の部分をダブルク リックします.それにより,表示が図5のように変わります.

    図5 ディレクトリを移動した状態

    新しく作ったばかりのディレクトリなので,その中にはまだディレクトリはあり ません.ディレクトリ一覧ウィンドウには,カレントディレクトリと上位ディレ クトリ以外には表示されていませんし,ファイル一覧側にも何も表示されません. ここで,ファイル名入力欄に,名前を入力して,「了解」をクリックすると,保 存完了です.図6のように,オレンジ色のタグの部分に名前が入っています.

    図6 保存が完了した状態

  4. ディレクトリ移動の原則

    今,新しいディレクトリを作成してその中にファイルを保存する作業を行いまし た.既存のディレクトリにファイルを保存するときにも作業手順は同じですが, ディレクトリの階層を上がったり降りたりする場合もあるでしょう.そのときに は,今作業したように,階層を下るときにはディレクトリの名前をダブルクリッ クします.逆に上がるときには,../ の部分をダブルクリックします. 上への道筋は ../ 一つだけです.


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