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システムが取り扱うファイル一覧を表示するアプリケーションを「ファイルマネー ジャ」と言います.Windowsでは「エクスプローラー」が担当しているものです. (実際にはエクスプローラーは「シェル」というユーザと機械のインターフェイ ス全般も担当する重要なツールですが.)このファイルマネージャを使って,現 状でどのようなファイルが存在しているのかを確かめてみましょう.使うのは GNOME標準のファイルマネージャであり,Gnome midnight commander (GMC)と言う名前 のものですが,当然他にも何種類かのファイルマネージャがあり,好みで使い分 けられるようになっています.
起動は,初めての場合にはGNOMEメニューから行います.図1に示す経路で「ファ イルマネージャ」を選択してください.
図1 GNOMEメニューからの起動
図2 ファイルマネージャの基本画面
ファイルマネージャの操作はWindowsのエクスプローラを使ったことがあればな んとなく分かるかと思います.ただ,重要なのは,「フォルダ」として表示され ている「ディレクトリ」のUNIX流の表現形式です.
「フォルダ」とはUNIXのディ レクトリをMacintoshにおいて初心者に分かりやすいようにメタファとして用い たのがきっかけですが,UNIXではいまだにディレクトリと言う呼び名の方が一般 的です.
Windowsで良く用いられている上位階層のフォルダを示すアイコンですが,GMCではただの上向き三角です.それよりも 重要なのは,ファイルが表示されているウィンドウの一番上の列の左端にある, 名前が「 .. 」のフォルダです.この .. は上の階層を示し ています.これを知らないと,以後のファイルの保存操作などで迷子になってし まいかねない,大事な記号です.
UNIXでは,各種の設定ファイルはユーザごとに変更可能になっているものが多く あります.とにかく,与えられたものではなく自分で自分の好きなように動作を 決めるのがUNIX流ですので,知ってさえいれば非常に多岐にわたる動作を自分の 好きなように設定できます.このような設定は通常テキストファイルとして用意 されており,エディタで自分の好きなように編集できます.このようなファイル は,たくさんあるのでファイル一覧の中にいっしょに表示されるとちょっとうっ とうしいことになります.そのため,それらを表示しないしくみがあります.と 言っても,別に難しいものではなく,ファイル名をピリオドで始めさえすれば良 いことになっています.このように,ピリオドで始まるファイルを「ドットファ イル」と言います.デフォルトの動作では,GMCファイルマネージャもドットファ イルを表示しません.これらを表示するには,「設定」メニューから「設定」を 選択し,図3のウィンドウの「隠しファイルを見る」にチェックを入れます.これ により,ドットファイルも表示されるようになります.
図3 隠しファイルを表示するためのチェック欄
図4 ドットファイルの表示された画面
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