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先ほど起動したgEditを利用して,日本語入力についても練習してみましょう.シフトキーとスペースキーを同時に押し て,かな漢字変換サーバを呼び出します.エラー無く呼び出せた場合にはカー ソル位置の下に[あ]が表示されます.その状態で「ローマ字かな入力」であり, ローマ字入力したひらがなをスペースキーを押して漢字に変換します.変換中は文 字に下線がついていて,変換により文節ごとに漢字に変わります.アクティ ブな文節は白黒反転により強調されており,目的とは違う漢字に変換さ れてしまった場合には再度スペースキーを押すことにより次の候補が表 示されます.二度目からは候補一覧が表示されるので→キーやスペースキー で必要な漢字まで移動し,Enterキーにより文節ごとに漢字が確定され ていきます.文節の移動は→キーで行えますが,文節を延ばしたり縮めたりす るのは→キーだけでは出来ません.その場合には,Shiftキーを押した まま←のキーを押すと文節が短くなり,同様に→のキーで文節が伸びます.
日本語入力とアルファベット入力の切り替えはどちらからも Shift + Space により行います.日本語入力中にいわゆる「半角英数文字」を入力したい 場合には,いったん日本語入力モードから抜けるか,入力後,Ctrlキーを押した ままpのキーを押す操作(これを C - p のように表記します) で文字種を選択していく必要があります.
注意が必要な入力について以下に少し紹介しておきます.
全角のスペース(空白)を入力するには,@@のようにアットマークを2回続けて 入力します.
キー入力後にすぐ C - p の操作を行うと,上述のように文字種を変換 できますが,「あ」と入力して一度スペースキーで変換を行ってしまうと,次候 補をいくら表示させても「A」は出てきません.こ のときには「文字種」の変換を行うキー操作の C - u を行って文字種 変換モードに移り,必要な 文字種が出てくるまで C - p か C - n のキー操作を行いま す.
ここで使用した「p」は previous の略,「n」は next の略です.矢印キーを使 わないで,Ctrlキーとこのような一文字の組合せを覚えると,キー入力中の「ホー ムポジション」から指を離さないでも各種の操作が行えるので,UNIXでは慣れて 来ると重宝する組合せです.他にも,「f」(forward) や「b」(backward) との 組合せも良く使われます.かな漢字変換のときに C - n とすると,次 列の候補,C - f では次候補を表示します.カーソル移動も実はこの 組合せで出来ることを確認してみて下さい.
文字入力の際,「これは,」のように入力してから変換を行うと,文節を「これ は」と「,」に切り離しても,句読点の変換では同じ種類しか表示されず「,」 や「、」の選択が出来ません.面倒でも,句読点だけの入力を行って変換して下 さい.なお,デフォルトでは「、」「。」の組合せですが,一度「,」もしくは 「.」を使うと,以後は「,」「.」の組合せに変わります.
特殊な記号や,読みでは出ないような漢字を入力したいときには拡張モードを利用します. かな漢字変換が出来る状態で,ファンクションキーのF1を押すと,拡張モードの メニューが出てきます.カーソルを必要な項目に移動させてEnterキーを押して 機能を選択していきます.戻るにはバックスペースキーを押して下さい.文字入 力が確定すると,拡張モードも自動的に終了します.
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