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作画のためのアプリケーションは大きく分けて「ドロー」系と「ペイント」系に 分けられます.1984年にMacintoshが発表されたときに,すでにMacPaintという 優秀なペイントソフトがプリインストールされていましたが,その後,MacDraw というドローソフトが使用されるようになり,コンピュータで作画する際のドローやペイントという言葉はそ の当時から始まったようです.
ドロー系のアプリケーションの特徴は,円や四角,線などの図形をオブジェクト として認識し,それらの図形をあとから随時変形や拡大縮小,回転,移動などを 行って変更できることです.図1にオブジェクトのイメージの例を示します.
図1 ドローにより作画した例
図2 ドロー機能による変形の例
図3 ペイント機能により作画した例
図4 ペイントソフトの編集例
起動については,もう説明の必要は無いでしょう.GNOMEメニューからDrawを選 択するか,すでに使用しているWriterやCalcの「ファイル」メニューから「新規 作成」「図形描画」と進んで新しい書類を開きます.ドローツールの操作をした ことがないと,なかなか理解しにくいメニューが並んでいますが,これまでと同 じように,例を見ることから始めましょう.
矢印などを描いたサンプルを読み込んでみましょう.今回も同じように,リンク を右クリックして保存してください.
このサンプルを開いて,マウスでクリックして変形したりしてみましょう.
では,実際にサンプルのような立体矢印はどのようにして出来るのか,自分で試 してみることにしましょう.以下の手順を実行してみて下さい.
画面左端にあるメニューを「標準ツールバー」と言いますが,その中の四角形を クリックして,画面上のどこでも良いので,シフトキーを押 したままで,マウスでドラッグして正方形を描きます.シフトキーを押 していないと長方形になりますので,注意して下さい.
もう一つ,正方形を作っておきます.まず,先ほどの正方形をクリックして選択して下さい.このときには,周 囲に小さな緑色の制御点が表示されているはずです.そして,「編集」メニュー から「複製」を選択します.図5のウィンドウが表示されるので,図のようにコ ピーする数を1にしてください.「OK」を押すと,複製が作られます.
図5 図形の複製
今描いた正方形の一つをクリックして選択されている状態にします.その状態で,図形上で右ク リックして出てくるメニューの「位置とサイズ」を選択します.「回転」のタグ をクリックして,回転角を45度に設定しましょう.図6のようになります.
図6 図形の回転角度の設定
最初の正方形と45度回転した正方形を図のように重ねます.マウスでドラッグし て移動させて下さい.そして,両方が含まれるように周囲を大きくドラッグして 両者を選択して下さい.(図7)
図7 重ね合わされた二つの正方形
矢印の頭の部分が出来たので,軸の部分を作ります.適当なサイズの長方形を軸 として作成し,先ほどの頭と繋げてみて下さい.そして,両者を選択して,「変 更」「配置」の中の,下側の「中央」を選択すると,両者の中心を合わせてくれ ます.この状態が図8になります.
図8 とりあえず出来た矢印
標準ツールバーの一番下にある「3D効果」をクリックします.図9のようなメニュー ウィンドウが出てきますので,好きなものをクリックして,右上の緑のチェック マークをクリックして下さい.立体的な矢印になります.
図9 3D効果メニューウィンドウ
作った矢印を保存しましょう.保存する形式はほとんどの画像形式がサポートさ れていますので,自分のお好きなものを選んで下さい.
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