18. XEmacs

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プログラミングではソースコードの意味を取りやすくするために字下げ(インデン ト)という処理がよく行われます。また、括弧でくくった内容に関して、開き括弧 と閉じ括弧の整合性が取れていないとエラーになるので注意が必要です。そのよう な作業を楽にしてくれるモードが用意されているのが、高機能エディタのEmacsで す。特に、ここで紹介するXEmacsはメニューやボタンが使いやすくなっているので、 初心者にも使いやすい配慮がなされています。それでも、最初は難しいことは確か です。今日のところはgEditを中心に作業を行うにしても、ぜひともこの機会 にXEmacsも体験しておきましょう。

起動はやはり、コマンドラインから行いましょう。次のようにします。

$ xemacs &

先程gEditで作成したファイルを開いてみましょう。メニューボタンの左端の 「Open」をクリックするとファイルを開くダイアローグウィンドウが出てきます。 上の段の右側のウィンドウにあるhello.rbをマウスでクリックしたらエンターキー を押しましょう。 (OKボタンでは無いことに注意しましょう) すると、ファイルが 開きます。保存は同じように、フロッピーディスクアイコンのボタンをクリックし て行います。

さて、XEmacsでは画面の下の方に重要な情報が表示されています。緑色の帯になっ ている領域にたくさん文字や記号が並んでいます。これらはもちろん意味がありま すが、特に注意するのは、青緑色のXEmacsという文字の左側の部分です。ここには、 ファイルの状態が表示されていて、何らかの変更が加えられると --**- という表示に、保存するとそれが、----- に変わります。すなわち、 作業中のファイルに関する保存状況のモニタになっています。また、その緑色の 下の一行はミニバッファと呼ばれる部分で、操作を行っているときの状況が表示さ れています。試しに、保存のためのSaveボタンの上にマウスポインタを置いてみて ください。すると、一番下の行にSave bufferと表示され、実際にボタンをクリッ クすると

Wrote /virtual/home/linux**/linux/hello.rb

のように表示されますし、保存済みのファイルをもう一度保存すると

No changes need to be saved

と保存の必要が無いことが表示されます。この部分は動作中は常に注意を向けてお く必要がある部分ですので、よく覚えておいてください。

XEmacsで日本語を入力したい場合には、Ctrlキーと\キーを同時に押してください。 日本語入力モードに移ります。それ以外の動作はとりあえず、必要なときにまた説明することにします。


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