25.g. 配列

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だんだんと難しくなってきましたが、もう少し頑張りましょう。ここで紹介するの は、配列です。配列とは数学の関数に似ているのですが、より身近なたとえをする と、引き出しが無数にあるタンスのようなものだと思ってください。引き出しには 番号がついていて、それぞれあるものが入っています。文字や数字の値などです。 そして、何番目の引き出しには何が入っているのかの対応が決まっているので、そ れを呼び出すことができるのです。

実際にやってみましょう。まずは、以下のような例です。

n = ARGV.shift.to_i
array = ["Mon", "Tue", "Wed", "Thu", "Fri", "Sat", "Sun"]
puts array[n]

array が配列の名前で中身は [ ] の中にあるように、7つの要 素があります。ここでは曜日の名前になっています。このように、要素をカンマ で区切って並べるのが配列です。なお、曜日の名前のような文字列が要素なので、 二重引用符でくくってあります。数値であれば、引用符は必要ありません。そし て、配列の何番目かを指定するときは、array[n] のようにしてn番めの 要素を取り出します。

実行してみてください。方法は、自分で何番目かを指定する引数を付けないといけ ないので、

$ ruby array.rb 1

のようにします。さて、ここで気づきましたでしょうか。要素は7つあるのに、

$ ruby array.rb 7

にすると、答えとして nil というのが戻ってきます。nil と は、値が無いことを意味する記号です。7番目の値が無いのです。では、こうする とどうでしょうか。

$ ruby array.rb 0

月曜日という答えが出ましたね。そうです。配列の最初の要素は0番目なのです。 コンピュータを扱う際に最初が0番めというのはよく使われる考え方で、プログラ ミング言語はほとんどそのようになっていますので、これも覚えておく必要があり ます。

さて、先程から何度か出ている ARGV という定数も実は配列なのです。 そのために、順番に一個ずつ取り出す意味で必ず shift をくっつけてい ました。次のスクリプトで確認してみてください。

n = ARGV
p n

これは、たとえば、名前を array2.rb とすると、

$ ruby array2.rb 1 2 3 4 5 6

などのように適当な数字などをいくつでも引数に付けて実行してみます。結果はい かがだったでしょう。


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