コンピュータセミナー
2001.7.13



  1. 本日の作業内容

    1. 課題の採点に関する注意
    2. 無線LANについて
    3. アンケートについて
    4. TeX
      1. 環境設定
      2. ソースファイル
      3. TeXソースの例
      4. タイプセット(コンパイル)
      5. 仕上りの確認
      6. 印刷
    5. 本日の復習課題
    6. 特別課題について


  2. 課題の採点に関する注意

    別のページにあるように、課題の提出形式が守られていない場合には今後は採点を 行わないことにした。理由は、期末を迎えて提出量が増えて来たために、 こちらが内容を酌量して読み解く時間が無くなったためである。なお、課 題の提出については、7月27日(金)の17:00までに提出されたものについて は採点対象とするので、遅れている場合にも努力して提出すれば、評価に 加える。


  3. 無線LANについて

    無線LANの利用を希望する場合には申し出ること。詳細については口頭で紹介する。


  4. アンケートについて

    授業アンケートは全授業に対して行われるので、この講義についてもアンケートへ の回答に協力頂きたい。前回のアンケートでは、記入方法の間違いなどもあったの で、改めて口頭で注意するので良く聞いておくこと。


  5. TeX

    TeXはUNIX系のシステムを使うユーザが、ワープロが登場する以前から使用している 文書整形システムである。テキストファイルに制御コードを埋め込んで文 書を整形するので、HTMLとも似ている。もともとは数式をきれいに表現す るために開発された経緯もあり、現在でも最も美しく数式を表現できるの はTeXである。論文作成のために、覚えておいて損は無い物であるが、最初 のとっかかりが難しく、敷居が高いのも事実である。

    今回は時間もないので、とりあえず、どのように動くのか、その感触を確かめる程 度に作業を行う。


    1. 環境設定

      TeXの作業にはXEmacsが必須である。以前に、ホームディレクトリに設定ファイル である .xemacs.el をコピーする作業を行ったが、それが完了してれば 「野鳥」とよばれるTeXを使いやすい環境が利用できるので便利である。もし、ま だの場合には、過去のページを参照して準備を済ませておくこと。

      準備ができたら、まずは、動作環境の確認を行う。ホームディレクトリに新たに作 業用のディレクトリを作成しよう。TeXは一つの文書ファイルに対して、あらたに 3つのファイルを生成するので、ホームディレクトリで作業をしているとファ イルがたまって繁雑になるので、注意すること。ここでは、

      $ mkdir tex

      のようにしてディレクトリを作成し、

      $ cd tex

      としてそのディレクトリに移動してから、

      $ xemacs new.tex &

      として、XEmacsを起動してみよう。このとき、あらかじめファイルを開きながら起 動する。new.texというファイルが無くても構わない。XEmacsの起動が完了したら、 モード行を確認してみよう。「やてふ」の文字が表示されていれば大丈夫である。

    2. ソースファイル

      教科書p.250

      詳細は教科書に譲るとして、必ず守らないといけない約束があるので、それをまず 説明する。先程開いた new.tex に以下のような文字を入力していく。

      \documentclass{jarticle}
      
      \begin{document}
      
      \end{document}

      この入力の際に、野鳥の便利な機能があるのだが、初めは混乱しがちなのでそのま ま入力して行こう。上記のテキストはおまじないだと思って必ずつけることを忘れ ずに。これが無いと、整形できないことになる。\begin{document} より も前の部分をプリアンブルと呼ぶ。

      実際に、文書を作成するのは、上の \begin{document} から \end{document} の間の部分である。


    3. TeXソースの例

      先程から作業している new.tex に以下の文章を入力してみる。

      \begin{center}
      練習用の文章
      \end{center}
      
      {\LARGE 少し大きな文字}
      
      これは日本語\LaTeX の練習です。文字と数字が混在している場合にはabc文字
      123数字のように字間が調整されます。これを4分空きと言います。
          

      このように、TeXにおいては制御コードはバックスラッシュで始まる記号を使う。 初めと終りを begin end で表示するものと、 { } で範囲を指定するものがある。なんとなくHTMLと似ているのが分かっ て来たと思う。

      上の文で使用した \LaTeX は合字と呼ばれるもので、TeXでないと表現し にくいような文字である。


    4. タイプセット(コンパイル)

      教科書p.256

      上の文章ができたら、タイプセットと呼ばれる作業を行う。TeXはパソコンの種類 や環境によらずきれいな印刷仕上がりを目指して開発された物であり、そのために、 dviという形式のテキストファイルに変換する作業が必要になる。その作業をタイ プセット(コンパイル)と言う。

      タイプセットは以前はターミナル上でコマンド操作により行っていたが、現在では 野鳥の機能を使用して行うのが簡単なのでお勧めである。作業は以下のように行う。 まず、XEmacsにおいて、文章の入力が完了したら一度保存を行う。次に、キー操作 により

      C - c t j

      という作業を行う。これは、コントロールキーを押したままCのキーを押してミニ バッファに C-c - と表示されたらtを押し、ミニバッファに選択メニュー が現れたらjを押す、という手順である。すると、タイプセット作業が始まる。ソースにエラーがある とタイプセットが途中で止まり、エラーが表示される。エラーの内容に従ってソー スファイルの修正を行う。エラーが無ければタイプセットは完了し、ディレクトリ に new.dvi new.aux new.logの3つのファイルが新たに作られる。

    5. 仕上りの確認

      教科書p.258

      仕上がり確認の作業も野鳥により簡単に行える。先程のタイプセットと同じように、

      C - c t p

      とキー入力を行う。すると、ミニバッファにプレビューアとファイル名確認の表示 が淳に現れるので、両方ともエンターキーを押してOKすると、xdviという確認用の ツールが起動し、画面に表示される。画面をマウスでクリックすると拡大表示され る。

    6. 印刷

      教科書p.259

      実際にプリンタで印刷する場合には、xdviの画面にある「印刷」ボタンをクリック し、出て来たダイアローグから「印刷」「全ページを印刷」の順にたどって行くと、 1番のプリンターに出力される。


  6. 今日の実習

    作業1

    教科書に従ってTeX操作の練習をすること。

    作業2

    アンケートに回答して提出すること。

  7. 本日の復習課題

    授業の終わり頃に次回までに提出する課題を発表するのでアナウンスに注意すること。また、発表されたら課題を表示するためには、一度このページを再読み込みする必要があるのでNetscapeのボタンをクリックする。そうしないと、課題のページは表示されない。

  8. 特別課題について

    本学科では教員の研究内容などを紹介するためのwebページの開設を行っています。 それらについて、皆さんからの意見を参考に改良につとめて行きたいので、良いと 思われるページおよびあまり良くないと思われるページについて、それぞれ一つず つ理由を挙げて指摘して頂けると助かります。意見は、メールの本文に記述して、 提出してください。提出先は、課題の提出先と同じで、期限は7月27日(金)17:00で す。サブジェクトは web としてください。なお、この課題については 7月16日(月)以降に受け付けますので、それまでじっくりとページを観察してくだ さい。また、メールに文章を書くときは、文字数が30文字程度で改行を入れるよう にしてください。皆さんからのご意見は学科で回覧してページの向上に役立たせて 頂く予定です。提出は成績に反映しますが、内容は問いません。


ページの先頭へ戻る

目次ページへ戻る