パソコンの電源ボタンを押すと通常の起動プロセスが動き始めますが,ブートマ ネージャと呼ばれるOS起動選択画面が表示されたときに矢印キーでカーソルを動 かしてLinuxを選択すると,Linuxを起動することができます.起動が始まると画 面に何やら呪文のようなメッセージがずらずらと現れますが,そこは気にしなく てもかまいません.起動プロセスの終了とともに一瞬画面に
Kondara MNU/Linux 2000 (Sushi)
Kernel 2.2.16-5k on an i686
c1pc70 login:
のようなログインを促す画面が表示されますが,その後すぐに図1に示すような
画面が出てきます.これがログイン画面になります.Linuxはマルチユーザに対
応したOSですので,一度に複数の人が利用できます.そのため,WindowsNTと同
じように個人の認証を行ってから利用することになります.この画面の入力部分
にWindowsNTと同じログイン名とパスワードをキー入力すると利用可能になりま
すが,Linuxでは自分の好きなGUIインターフェイスを選択できます.図
1に示す画面の中の「
Session」をクリックするといくつかの選択肢があることがわかります.デフォル
トではGNOMEという統合デスクトップ環境が起動します.他にもKDEというのも統
合デスクトップ環境です.ここでは,デフォルトのGNOMEを例に説明を続けます.
また,デスクトップの表示を日本語にするためには「Language」をクリックして Japaneseを選んでおきます.加えて,日本語を扱う上で必要な「かな漢字変換」を担 当する日本語入力プログラムについてもいくつかの選択肢から選ぶことができま す.「InputMethod」ボタンをクリックするとメニュー が表示されますが,ここでは標準のCanna/kinput2を利用することを前提とします.
上のようないくつかの選択を行ってからログイン名とパスワードを入力しGO をクリックするといよいよデスクトップが起動します.なお,次回以降はセッショ ンや言語をいちいち選択しなくても「No Change」のままで今の選択が保存されてい ます.
また,この起動画面はディストリビューションと呼ばれるLinuxの配布形態によ り多少異なっています.センターではKondara MNU/Linux(これは「こんだらむにゅ うりぬくす」と呼びます.)というディストリビューションを使用しています. また,Kondaraは大きく分けてRedHat系というものに分類されていますので, RedHat Linuxをもとにかかれた書籍を参考に学習することも可能です.