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LinuxのようなUNIX系のシステムではほぼ全ての操作がコマンドラインから行えま す。そのため、TELNETにより相手ホストのターミナルを開けば、全てのコマンド操 作が行えます。これは、ネットワークサーバの監視などに大いに役立ちます。ここ では、実際に近くの端末にTELNETによりログインすることを体験してみましょう。 以下に方法を示します。
まずは、今ご自分が操作している端末の右か左どちらかのパソコンの本体に張って あるシールをご覧ください。そこには、パソコンの番号とIPアドレスと呼ばれるネッ トワーク上の番地が記されています。たとえば、パソコンの番号はpc101の様なも のです。その番号に向けて接続を開始しましょう。ターミナルを用意してください。 そこで、以下のようなコマンドを入力します。
$ telnet pc1**
ここで**には番号が入ります。すると、
Trying 172.16.1.1**.. Connected to pc1**. Escape character is '^]'. Vine Linux 2.0 CR (Sociando-Mallet) Kernel 2.2.14-1vl6 on an i686 login: |
のような表示が現れます。そこで、自分のログイン名であるlinux**を入力しま す。(ここで**はご自分の番号が入ります。)そうすると、今度は、
Password: |
という表示が続いて現れますので、ご自分のパスワードを入力してください。ここ で、注意が必要なのは、パスワードの入力中には画面に何も表示されないことです。 これは、後ろに人が立っていてもパスワードを見られないように、また、パスワー ドが何文字であるかすら知られないようにするためです。パスワードの入力が終わっ たらエンターキーを押してください。すると、ログイン名とパスワードが正しけれ ば、次のような表示が現れます。
Last login: *** Aug ** **:**:** from *** [linux**@pc1** linux**]$ |
ここで、**で現した部分は各人の条件により異なる文字や数字が入っていますが、 基本的な内容は同じだと思います。これで、ログインは成功しました。今、皆さん は、自分の目の前にあるパソコンではなく、隣のパソコンを操作しています。悪意 をもってそれを停止させることもできます。また、他の人のパスワードを盗むこと ができたら、他人のファイルに悪さをすることもできます。
このように、TELNETは悪意を持った人間には非常に強力な武器となりますので、最 近ではUNIX系のサーバもTELNETによる接続を認めない設定にすることが多くなりま した。また、認めても、限られた場所からの接続しか認めないようにするのが常識 となっています。この教室は、勉強のためにこのように簡単に接続できていますが、 本来ならば危険な設定でもあります。そのため、最近ではより安全性の高い接続方 法が取られることが多くなっていますが、それについては、省略させていただきま す。
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