コンピュータセミナー
2001.5.25
何かわからないことがあれば辞書や事典を調べるというのが少し前までの常識であったが、今ではそのようなときにはサーチエンジンを検索するのが早い。(常時接続の環境の場合)たとえば、googleでパソコン用語事典を探すために、検索語として「パソコン」「用語」「事典」の3つを入れると25日午前8:30現在8290件が検索され、2番目にアスキーが実施しているもの、3番目にも使いやすいページが登場する。
サーチエンジンは他にもいろいろなことを調べるのに役立つので、利用になれることが便利である。概論の方の5/8の課題であった元号についても、西暦と元号の対応、元号の切り替わり時期などキーワード検索で調べることができる。また、この講義内容に関するページも少し時間がたてばgoogleやgooで調べることもできるが、電子制御システム工学科のトップページからリンクされている「日本語全文検索」のページでも授業で習った特定の単語を入れると必要なページが表示されるので活用をおすすめする。
C - g
により取り消さないといけない。ミニバッファをよく見て、思った動作と違うことが起こったときにはその C - g により操作を取り消すことを覚えておこう。
Vine Linuxにおいては、標準の日本語入力プログラムとしてCannaがインストールされる。Cannaは「かんな」と読む。市販の日本語入力プログラムが高機能化し、変換効率の向上を見せている現状では、Cannaは「賢い」入力プログラムとは言えない。LinuxにおいてもVJEやATOKが販売され、WXGもβ版があるので、お金を出すとそれなりに使いやすいものが手に入る時代になってきた。しかし、辞書を鍛えればCannaでもそれなりに入力できるし、シンプルな動作はネットワークに向いている。辞書は通常自分のホームディレクトリに置くことになっているが、複数のパソコンを利用する際には、辞書が分散してしまうと効率が悪い。Linux上の入力プログラムは全てクライアント/サーバ型になっており、ネットワーク上にあるCannaサーバを利用することが可能なので、設定さえ出来れば複数のパソコン上で同じサーバにアクセスして利用することも出来る。
加えて、Emacsでは他のアプリケーションとは別に独自にCannaを利用するが、.xemacs.elによりデフォルトできちんと動作するようになっているので、インストール直後から使いやすいのが良い。
教科書p.108
Cannaにおいて、初心者が特に使いにくいのは文節に関する操作である。すなわち、矢印キーにより文節の長さの変更が出来ないので、コントロールキーとの組み合わせにより操作する必要がある。前回も紹介したように、キーボードからいっさい指をはなさないで操作できることを前提にユーザインターフェイスが設計されているので、基本的な操作が全てキー入力の組み合わせになっている。
入力中の文章を変換すると文節の区切りをスペースで表示し、変換中の範囲を|で囲むようになっている。これをフェンスモードと呼ぶ。左の文節から順に変換対象になっていき、欲しい漢字が出てくるまでスペースキーを押して変換する。次の文節に移動するには矢印キーでも可能だが、候補一覧がミニバッファに表示されている状態では矢印キーは候補の選択として動作するので混乱しないように注意すること。候補一覧が出たときにはEnterキーを押して確定すると、矢印キーにより文節の移動が出来るようになる。
教科書p.110
自分の名前が漢字変換で一発では出ないときなど、その単語を辞書に保管しておき、必要に応じて呼び出して使用するのが効率がよい。Cannaのような変換精度の良くないプログラムでは辞書になるべくたくさん言葉を登録して自分の使いやすいようにしていくことが必要である。
辞書への登録方法は教科書にあるとおりであるが、別にあらかじめ入力してある単語について辞書登録する方法もある。たとえば、登録したい単語が文中にあるとすると、それをマウスでドラッグしてリージョン指定(範囲を決めること)し、
M - x canna-touroku-region
としていくと後は教科書と同じように出来る。なお、登録のためのコマンドが長いが、TAB補完により楽になるので、TAB補完についても慣れておくと良い。ここで、 M - x はAltキーを押したままxを押す、という操作とEscキーを押して指を離した後xを押す、の二通りの操作が同じことを意味している。
記号や、変換候補に現れない特殊な文字を入力する場合には、
M - x canna-extend-mode
とすると、ミニバッファにダイアログが出てくるのでそれに従って行くと、記号入力や部首入力などが出来る。また、全角のスペースは@@のように@を二つ続けると入力できる。ただし、拡張モードに入ったときにはキーバインドに関するメッセージがミニバッファに表示される。しばらく待つと元に戻るはずである。もし戻らない場合には、そこから抜けでないと先に進めない。そのときには最初に説明した
C - g
により元に戻ればよい。戻った段階では「記号入力」モードになっているはずであるので、さらに拡張モードのトップレベルに戻るにはもう一度 C - g をする。他の拡張モード操作についても、上の階層に戻るには C - g 操作でできる。
教室のLinuxを操作している途中で日本語入力が出来なくなるトラブルが結構ある。その時には大抵Kinput2が停止している。自分で再び起動すれば、日本語入力が可能となる。方法は、まず、kinput2の状況を見るために、
$ ps ax | grep kinput2 のようにして、プロセス確認(p.222)を行う。その時に、
のように表示されてkinput2が動いていないと何らかのトラブルにより停止していると考えられる。再びkinput2を起動すれば日本語入力が出来るようになるので、
$ kinput2 -canna &
として、バックグラウンドで動作させておく。
XEmacs上で記号入力と単語登録の手順を実習してみること。また、部首入力なども試してみること。
授業の終わり頃に次回までに提出する課題を発表するのでアナウンスに注意すること。また、発表されたら課題を表示するためには、一度このページを再読み込みする必要があるのでNetscapeのボタンをクリックする。そうしないと、課題のページは表示されない。