コンピュータセミナー
2001.4.13



  1. 本日の作業内容



  2. 端末(ホスト)の起動と停止

    教室のシステムは日立製FLORA350という機種である。電源のメインスイッチは本体背面にあるが、通常はそちらはONのままとしておいて、前面パネル右上のまるいボタンを押して起動する。停止時、もしくはサスペンドと呼ばれる待機状態の時オレンジ色のダイオードが電源投入により緑色へと変わる。通常の設定であれば省電力モードになっていたディスプレイに信号が送られ、ディスプレイも起動される。(ディスプレイの電源スイッチは本体全面にあり、こちらも通常はONのままとしている。省電力機能により、端末が停止もしくはサスペンド状態にあるときは画面を無表示状態にするが、その時、電源ボタンのランプはオレンジ色となっており、端末の起動とともに緑色に変わる。)

    メモリチェックやハードウェアチェックが行われた後、LILOが起動する。LILOとはLInux LOaderのことで、ここで、LinuxとNTの起動が選択できる。何もしなければ30秒後にLinuxが起動するよう設定されている。LILOが表示されているときに、Enterキーを押すと、その時点でLinuxが起動する。LinuxとNTのユーザ登録は別々に行っているのでNT側は別途アカウントを作成しないとログインできない。また、外部ネットワークへの接続はLinux側しか出来ないので注意すること。

    Linuxのファイルシステムのチェックおよび各種デバイス、モジュールのロードが終了すると、wdmによるログイン画面が表示される。システムの停止はこの画面から行うことが出来る。方法は、ログイン名にbyeを入力してリターンキーを押し、パスワードもbyeとして入力してリターンキーを押す。これにより自動的に停止され、電源が落ちるようになっている。


  3. ログイン

    マルチユーザに対応したシステムでは登録ユーザだけが端末で作業できるように設定されている。端末で作業を行うために、ユーザの認証を行うが、認証により端末の操作が可能となることをログイン(もしくはログオン)という。通常は、ユーザ名とパスワードにより認証作業が行われる。

    本システムでは、wdmと呼ばれるグラフィカルなログイン画面が表示される。通常のログインを行うと、ウィンドウマネージャとしてWindow Makerと呼ばれる物が起動するが、それには不具合があるので、初めてログインする場合には画面の「デスクトップ」にマウスカーソルを当てて左ボタンをクリックし、GNOMEを選択しておく。二度目からは「変更無し」のままよい。

    画面の指示に従って、ユーザ名とパスワードを入力する。パスワードの入力中は画面に*印で表示されるので、注意すること。キー入力を間違えた場合にはキーボードの右上の方にあるBS (Back Space) キーを押して間違えた箇所を消去し、改めて入力する。

    なお、現在、仮パスワードが設定されているので、授業の中で行われる説明をよく聞くこと。

    GNOME環境が立ち上がったら種々の作業を行う準備が整っている。初めてログインしたときにはgmcと呼ばれるファイルマネージャ(ファイルやフォルダの表示などを行うアプリケーション)とGNOMEヒント、GNOMEヘルプブラウザが自動的に起動するようになっている。GNOMEヒントは不要と思えば「閉じる」ボタンをマウスでクリックしておく。次回からは起動時に表示しないようにするためには四角い枠の中の左下にあるチェックボックスをクリックしておけば次回からは起動されなくなる。

    gmcやGNOMEヘルプブラウザも不要であれば、ウィンドウ右上のクローズボタンをクリックして終了させておく。

  4. ログアウト

    ログアウトするためには画面下のタスクバーと呼ばれる領域の一番左にある「G」をかたどった足のマーク(GNOMEメニュー)をクリックして一番下にあるログアウトを選択する。ログアウトか再起動か、停止かを聞かれるのでログアウトを選択する。現在の設定を保存するにチェックしておくと次回ログイン時には現在の状態が復元される。


  5. GNOME環境設定いろいろ

    タスクバーにある工具箱をクリックするとGNOMEの細かい設定が行えるようになっている。設定項目が多いので、内容については今後紹介していく。

  6. パスワード変更

    現在設定されているのは仮のパスワードなので、今後利用するための自分で決めたパスワードに変更する。変更はターミナル上で行うのが前提である。タスクバー内のディスプレイに「G」の足がついているものをクリックするとrxvtという名前のターミナルが画面に現れるので、その中でコマンド入力を行う。

    通常のシステムであれば、

    $ passwd

    というコマンドでパスワードの変更を行うが、冒頭で説明したように本教室はNISを使っているので、専用の

    $ yppasswd

    コマンドによりパスワードを変更する。コマンドを入力すると、まず、現在のパスワードを聞かれるので入力する。その後、新しいパスワードの入力が促されるので、入力する。もう一回、同じパスワードを入れて間違いが無いか、確認するのでもう一度入力する。

    パスワードとして適切な文字列は、特定の英単語を含まない、同じ文字を何度も使わない、ある程度長い(7-8文字)アルファベットと数字の組み合わせであり、アルファベットだけ、数字だけというのは推奨されない。意味のない文字列を記憶するのは結構難しく、忘れてしまうことが多いが、パスワードを紙に書いてメモを残すようなことはしてはいけない。自分だけに意味のある、ランダムなパスワードをうまく見つけることが大切である。

    自分の好きなフレーズの単語の先頭文字だけを並べる、など、いろいろな方法がある。


  7. アプリケーション説明

    GNOMEメニューからインストール済みの各種のアプリケーションが利用できるようになっている。内容が多数あるので、こちらも後日紹介する。


  8. テキストの見方(ブラウザ操作)

    本授業のテキストは全てweb上においておく。随時参照すること。
    起動は、ランチャーのNのマークのボタンを押すか、xtermやktermの中から

    $ netscape &

    で行う。ここで、$マークはコマンドプロンプトと呼ばれる記号で、コマンドを受け付けることが出来るターミナル画面に表示されており、自分で入力する必要はない。初めてNetscapeを起動した場合には使用許諾権の承認画面が出てくるので、「同意する」を選択する。続いてNetscpae Navigatorの画面が現れる。

    テキストがおいてある場所(URL)は、

    www.ecs.shimane-u.ac.jp/~nawate/

    からたどることが出来る。Navigator画面の上から3番目の領域にURLを入力する細長い欄があるので、そこに上のURLを入力するとページを開くことが出来る。


  9. Xアプリケーションにおける日本語入力

    たとえばNetscapte Novigatorの画面などで日本語を入力する必要がある場合にはシフトキーとスペースキーを同時に押して、かな漢字変換サーバを呼び出す。エラー無く呼び出せた場合にはカーソル位置のしたに[あ]が表示される。その状態でローマ字入力であり、入力したひらがなをスペースキーを押して漢字に変換する。文節の移動などは今後紹介していく。あと、Emacs、XEmacsなどの高機能エディタにいおいてはまた別の方法で日本語変換プログラムを起動するが、それについても後日紹介していく。


  10. その他

    本日の作業内容は、まずは端末にさわっていろいろ試してみよう。また、その間に教室にはいるためのカードキーの配布を行うので指示に従うこと。カードキーの使い方は外から教室にはいるときに専用のボックスに通すだけである。退出時は教室後の扉の鍵を開けて出る。

    時間があればタイプ練習を行うことを奨励する。練習方法は、ターミナルで、

    $ typist

    と入力して表示される指示に従って行う。カードキーを配布してあるので、朝から夕方までは計算機の授業が行われていなければ自由に入室して利用できるの。タイプ練習をなるべくたくさん行っておくと後に効率的に課題の提出が可能になる。


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