“こまったちゃん”のためのページ
2000.6.6


情報科学概論およびエレクトロニクスセミナーAではRubyスクリプトやTeXファイルがホームディレクトリに散在するのを防ぐため、ディレクトリをあらかじめ作って作業をすることを推奨してきた。そのため、初めて作業を行う場合には、まずディレクトリの作成から行うように指示した。

ところが、何を考えているのか、二回目以降も作業用ディレクトリを作るところからはじめるこまった人間がかなりいる。同じ階層に作る場合にはすでに存在しているというエラーが出るだけで終わるが、cdでディレクトリ移動後にmkdirコマンドを使うと、次々と下の階層に向かって同じ名前のディレクトリを作ることになり、どこに何のファイルがあるのか全くわからなくなってしまう。

間違って複数階層のディレクトリを作ってしまった場合には、まず、すべての階層においてファイルを調べなければならない。例えば、未提出の書きかけの課題などがある場合には、それがどこにあるかまず探さなければならない。自分で心当たりのある場合には話が早いが、そうでなければ虱潰しにファイルを当たって必要なファイルかそうでない物かを判断しないといけない。ホームディレクトリにおいて

$ ls -R script

を実行すると、ディレクトリを下の階層まで順次回帰的に表示してくれるので、どの階層にどのファイルがあるかわかる。次に、lessコマンドで各階層のファイルを表示させ、必要な物か判断する。必要な物に関しては、

mv script/script/*/script/daijina-file.rb ~

のようにして一度自分のホームディレクトリまで移しておく。ここで、ディレクトリの階層は自分の環境にあった物に直すこと。上の作業はあくまでも例である。

必要なファイルを全部移し終えたら、ホームディレクトリにおいて

rm -rf script/script

として余分な階層を消去する。その後で、ホームディレクトリに移しておいた大事なファイルをふたたび本来のディレクトリに戻す。以後は、決してディレクトリを余分に作らないように注意すること。


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