電子計測
2002.4.15



  1. 本日の作業内容



  2. 端末(ホスト)の起動と停止

    教室のシステムは日立製FLORA350という機種です。電源のメインス イッチは本体背面にありますが、通常はそちらはONのままとしておいて、前 面パネル右上のまるいボタンを押して起動します。停止時、もしくはサス ペンドと呼ばれる待機状態の時にはオレンジ色のダイオードが,電源投入によ り緑色へと変わります。通常の設定であれば省電力モードになっていたディ スプレイに信号が送られ、ディスプレイも起動されます。(ディスプレイ の電源スイッチは本体全面にあり、こちらも通常はONのままとしていま す。 省電力機能により、端末が停止もしくはサスペンド状態にあるときは画 面を無表示状態にしますが、その時、電源ボタンのランプはオレンジ色と なっており、端末の起動とともに緑色に変わります。)

    メモリチェックやハードウェアチェックが行われた後、LILOが起動します。LILOと はLInux LOaderのことで、ここで、LinuxとNTの起動が選択できます。何も しなければ30秒後にLinuxが起動するよう設定されています。LILOが表示さ れているときに、Enterキーを押すと、その時点でLinuxが起動します。 LinuxとNTのユーザ登録は別々に行っているのでNT側は別途アカウントを 作成しないとログインできません。また、外部ネットワークへの接続は Linux側しか出来ないので注意してください。

    Linuxのファイルシステムのチェックおよび各種デバイス、モジュールのロード が終了すると、wdmによるログイン画面が表示されます。システムの停止は この画面から行うことが出来ます。方法は、ログイン名にbyeを入力してリ ターンキーを押し、パスワードもbyeとして入力してリターンキーを押し ます。 これにより自動的に停止され、電源が落ちるようになっています。


  3. ログイン

    マルチユーザに対応したシステムでは登録ユーザだけが端末で作業できるように 設定されています。端末で作業を行うために、ユーザの認証を行いますが、認 証により端末の操作が可能となることをログイン(もしくはログオン) といいます。通常は、ユーザ名とパスワードにより認証作業が行われま す。

    本システムでは、wdmと呼ばれるグラフィカルなログイン画面が表示されます。通 常のログインを行うと、ウィンドウマネージャとしてWindow Makerと呼 ばれる物が起動しますが、それには不具合があるので、初めてログインす る場合には画面の「デスクトップ」にマウスカーソルを当てて左ボタン をクリックし、GNOMEを選択しておきます。二度目からは「変更無し」を選択 すればよいことになっています。

    画面の指示に従って、ユーザ名とパスワードを入力します。パスワードの入力中は 画面に*印で表示されるので、注意してください。キー入力を間違えた場合に はキーボードの右上の方にある「←BkSp」 (Back Space) キーを押して 間違えた箇所を消去し、改めて入力します。

    なお、現在、編入生に対しては仮パスワードが設定されてい ますので、授業の中で行われる説明をよく聞いてください。また,編入 生以外でパスワードを忘れた人がいる場合は,申告してください.

    GNOME環境が立ち上がったら種々の作業を行う準備が整っています。タスクバー にあるGNOMEメニューや各種のアイコンを利用してアプリケーションを起動しま すが,メニューについてはデスクトップの背景をマウスの中ボタンのクリックで 表示させることもできます.詳しいことは授業の中で順次説明していきます.

  4. ログアウト

    ログアウトするためには画 面下のタスクバーと呼ばれる領域の一番左にある「G」をかたどった足の マーク(GNOMEメニュー)をクリック して一番下にあるログアウトを選択します。ログアウトか再起動か、停止 かを聞かれるのでログアウトを選択します。「現在の設定を保存する」にチェッ クしておくと次回ログイン時には現在の状態が復元されます。


  5. GNOME環境設定いろいろ

    タスクバーにあ る工具箱をクリックするとGNOMEの細か い設定が行えるようになっています。設定項目が多いので、内容について は今後紹介していくことにします。

  6. パスワード変更

    編入生のアカウントに 関して現在設定されているのは仮のパスワードなので、今後利用するた めの自分で決めたパスワードに変更します。変更はターミナル上で行うの が前提です。タスクバー内のディスプレイに「G」の足がついている絵 をクリックするとターミナルが画面に 現れるので、その中でコマンド入力を行います。

    通常のシステムであれば、

    $ passwd

    というコマンドでパスワードの変更を行いますが、冒頭で説明したように 本教室はNISを使っているので、専用の

    $ yppasswd

    コマンドによりパスワードを変更します。

    Changing NIS account information for nawate on sv003.
    Please enter old password:
    
    
    コマンドを入力すると、まず、上のように 現在のパスワードを聞かれるので入力します。(old というのは現在のパ スワードのことです.)

    Please enter new password:
    
    
    その後、上のように新しいパスワード の入力が促されるので、入力します。もう一回、同じパスワードを入れて 間違いが無いか、確認するのでもう一度入力します。

    Please retype new password:
    
    

    パスワード入力時 には画面に文字が表示されないことに注意してください.

    パスワードとして適切な文字列は、特定の英単語を含まない、同じ文字を何度も 使わない、ある程度長い(7-8文字)アルファベットと数字の組み合わせ で、アルファベットだけ、数字だけというのは推奨されません。意味 のない文字列を記憶するのは結構難しく、忘れてしまうことが多いので すが、 パスワードを紙に書いてメモを残すようなことはしてはいけません。自分 だけに意味のある、ランダムなパスワードをうまく見つけることが大切 です。

    自分の好きなフレーズの単語の先頭文字だけを並べる、など、いろいろな方法が あります。

    無事にパスワードが変更されると以下のようなメッセージが表示され完了したこ とを教えてくれます.

    The NIS password has been changed on sv003.
    
    

    また,エラーメッセージが表示されたときの意味は次のようになっています.

    最初にパスワードを間違えた場合
    Sorry.
    
    
    と表示されてパスワード変更作業が終わってしまいます.新しいパスワー ドに関しては,文字数が少なすぎると,
    The password must have at least 6 characters.
    Please enter new password:
    
    
    というエラーがでますし,小文字ばかりのような変化のないパスワード候 補だと
    The password must have both upper and lowercase letters, or non-letters.
    Please enter new password:
    
    
    となります.2回パスワードを入力するときに両者が一致しなかったら
    Mismatch - password unchanged.
    
    
    というエラーがでます.

    編入生以外でもパスワード変更をしたい場合は,この機会にしておいてももちろ んかまいません.


  7. アプリケーション説明

    GNOMEメニューからインストール済みの各種のアプリケーションが利用できるよ うになっています。内容が多数あるので、こちらも適宜紹介していくこ とにします。特に、 電子メールを利用するアプリケーション (Mail User Agent 通称 MUA) に関して、1年生の時使用したMeWよりも便利なSylpheedがインストール されているので,それについての使用方法は本日の講義の中でもこのあと で簡単に紹介します。詳細は次週以降に説明します。


  8. テキストの見方(ブラウザ操作)

    本授業の テキストは全てweb上においてあります。随時参照してください。
    起動は、 ランチャーのNのマークのボタンを押すか、 ターミナルの中から

    $ netscape &

    で行います。ここで、$マークはコマンドプロンプトと呼ばれる記号で、 コマンドを受け付けることが出来るターミナル画面に表示されており、 自分で入力する必要はありません。初めてNetscapeを起動した場合には使用許 諾権の承認画面が出てくるので、「同意する」を選択します。続いて Netscpae Navigatorの画面が現れます。

    テキストがおいてある場所(URL)は、

    www.ecs.shimane-u.ac.jp/~nawate/

    からたどることが出来ます。Navigator画面の上から3番目の領域にURLを入力する 細長い欄があるので、そこに上のURLを入力するとページを開くことが出 来ます。


  9. Xアプリケーションにおける日本語入力

    たとえばNetscapte Novigatorの画面などで日本語を入力する必要がある場合に はシフトキーとスペースキーを同時に押して、かな漢字変換サーバを呼 び出します。エラー無く呼び出せた場合にはカーソル位置の下に[あ]が表示 されます。その状態でローマ字かな入力になっていて、入力したひらがなをスペー スキーを押して漢字に変換します。文節の移動などは今後紹介していき ます。 あと、Emacs、XEmacsなどの高機能エディタにおいてはまた別の方法で日 本語変換プログラムを起動しますが、それについても後日紹介していく ます。

  10. 出席確認

    この授業の出席は電子メールにより行います.そのための最低限の環境の構築を これから行いますので,作業してください.まずは,メールを使うためのアプリ ケーションであるSylpheedを起動します.GNOMEメニューから「インターネット」 を選択すると,Sylpheedという項目がありますので,選択すると次のような画面が現れます.

    図1 Sylpheedの初期画面

    Windowsで標準的に使用されている各種のメールソフトの外観と基本的に同じで あることが見て取れると思います.ただ,このままではメニューボタンの意味が 分かりにくいので,「表示」メニューの「ツールバー」から「アイコンと文字」 を選択して,図2のようにしてからの方が使いやすいでしょう.

    図2 メニューボタンに文字を加えた場合

    使うためには最初に「アカウント」の設定が必要になります.「設定」メニュー の「新規アカウントの作成」を選択するとウィンドウが2つ立ち上がりますが, 前面に出ている図3のダイアローグウィンドウに基本的な項目を記入します.

    図3 新規アカウントの作成ウィンドウ

    図の例に示すように,「総合情報処理センター」の 承認書にあるユーザ名とパスワードを使って,設定します.また,サーバは matsu.ipc.shimane-u.ac.jp というのが,学生用のメールサー バなのでそれを記入してください.

    項目の入力が終わったら,上のタブの「受信」をクリックします.すると,次の 画面に変わります.

    図4 「受信」の設定画面

    ここでは,自分がこれからメールをどのように確認するかのポリシーによって設 定が変わります.この教室でメールを見ることを基本とするならば,デフォルト のままでかまいませんが,総合情報処理センターや自分のパソコンなどが中心で あれば,一番上の「受信時にサーバ上のメッセージを削除する」のチェックをは ずしておく必要があります.わからない場合は聞いてください.

    設定が終り,「OK」をクリックすると,奥にあったウィンドウに変わります.

    図5 アカウント編集のウィンドウ

    ここは,とりあえずそのまま「閉じる」をクリックして終了しましょう.そして, まずは,環境がうまく設定できたかをテストするためのテストメールの送信です. 基本画面の「作成」ボタンをクリックして図6のような新規のメールウィンドウ を出します.

    図6 テストメールの作成

    図に示すように「宛先」に自分のメールアドレスを記入し,「件名」には適当な ものを入れてください.本文も適当でかまいません.そして,「送信」ボタンを クリックします.ウィンドウが消えてから数秒待って,「受信」ボタンをクリッ クしてみましょう.ちゃんと自分にメールが届いていれば成功です.その場合に は図7のように「受信箱」に赤いマークがつき,右側の上のウィンドウ (サマリ ウィンドウ) に届いたメールの情報が表示されます.

    図7 メールを受信した状態

    メールを読むには,とりあえず「スペース」キーを押します.スペースキーを押 すのは「次の未読メールを読む」と言う動作です.また,メールの文章がウィン ドウ内に収まらない場合にはスペースキーでスクロールさせていきます.

    無事にメール環境が作成できたならば,出席確認用のメールを出しましょう.や はり,「作成」ボタンをクリックして,次のようなメールを作成します.

    このメールの場合には,「件名は」自分の学生番号を入れた指定のものにしてく ださい.また,本文にも学生番号を入れておいてください.送信により出席確認 が完了します.


  11. その他

    本日の作業内容は、まずは端末にさ わっていろいろ試してみることです。また、その間に編入生に対しては教室に 入るためのカードキーの配布を行いますので指示に従ってください。カードキーの 使い方は外から教室にはいるときに専用のボックスに通すだけです。通 常はLLLLと表示されているのがカードを指してから抜くとooooに変わり ますので,そのときにドアを開けることができます.時間が経つと再び LLLLに戻ってロックされるので注意してください.

    退出時は教室の後方の扉のドアノブの上にあるつまみを回して,ロック を解除してから出ます。


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