電子計測
2001.6.22
図1 ペイント機能により作画した例
図2 ペイントソフトの編集例
起動はターミナルからコマンドにより行う。自分でGNOMEメニューやタスクバーなどに登録しても良い。ウィンドウを新たに開くアプリケーションの起動にはコマンドの後に&を付けることを忘れずに。
教科書のp.190では画像を描くキャンバスのサイズを指定する方法として起動時のオプションにより行うことが紹介されている。それ以外にも、起動した後からFileメニューのNew With Size...を選択するとピクセル単位でサイズを指定できる。何も指定しないNew Canvasの方を選ぶとデフォルトの640×480のサイズになる。
ここで、ピクセルというのはpicture cellから作られた造語であり、実際には画面に表示する情報の最小単位(ドット)を意味する。パソコンなどのディスプレイは解像度とは関係なく72dpi(ドットパーインチ)で表示することになっている。昔のブラウン管の解像度から決まった値である。webなどディスプレイに表示することが前提になっている場合には画像の解像度をこれ以上細かくしても意味がない。一方、紙に印刷する場合には人間の目に自然に見えるためには1200dpiでも不足しており、現在のプリンターでは写真や絵画の情報を再現できない。ここで、作成する画像についても表示する媒体を想定した解像度を使うことを前提にキャンバスのサイズを考える必要がある。
Xpaintでファイルを保存するダイアローグが表示されるウィンドウで、ファイルの保存形式が多数選択できることが分かる。表示させる環境に応じて最適なものを選択することが望ましいが、一つ注意が必要である。
wwwは画像を表示することが出来たことが普及の最大の要因であり、ハイパーリンクの機能とあわせてマルチメディアデータを扱うことが出来たため、商業利用には欠かせないものとなった。当初は表示できる画像形式を統一しておく必要があったため、画像のデータサイズを小さくできることからGIF形式が使用され始めた。GIFはインデックスカラーと呼ばれる256色からしか色表示が出来ないため、より表現力がありデータサイズも小さくできるJPEG方式も普及してきた。しかし、ここで、GIF形式に問題が生じてきた。
詳しくは関連ページ(googleでgif png unisysを検索語に選ぶとわらわらと出てくる)を参照した方がよいが、現在、GIFのライセンスはUNISYS社が管理しているが、そこが、ライセンス契約を結んでいないアプリケーションにより作成されたGIF画像をWWWで使用した場合に、約50万円のライセンス料を請求するという一方的な通達を行った。ライセンス契約を結んでいるアプリケーションとは例えばPhotoshopやIllustratorなどの高価格画像アプリケーションであり、フリーが売り物のLinuxはそのようなライセンス契約を結ぶわけには行かない。よって、今後自分で何か画像を作成する際にもGIF形式は選択しないのが無難である。
教科書に従って操作を練習すること。
作業2
自由曲線やペンのようなタッチを含む図の作成に向いているので、電磁波の伝搬や波形を必要とするようなパターンを練習してみること。
授業の終わり頃に宿題用の課題を用意するので、指示があったらこのページを再読込して課題を見ること。